CookeOptics社の歴史

1886年 Taylor Taylor and Hobson社設立

    ウィリアム・テイラー(William Taylor 1865-1937)とその弟により設立。

1892 ヨーク大聖堂 撮影 トリプレットレンズコンセプト用

  F3.7 Focal 7-1/4”
    Cookeレンズのコンセプト紹介用に撮影
    当時はフィルムではなく、ガラス板が使用されていた。
   (時代的には、おそらく乾板方式だと思われる。) 

    T.cook and Sons社のデニス・テイラーが設計した、写真用のレンズの実用化する際。
    Taylor Taylor and Hobson社へ持ち込み製造を依頼した。
    

1894年 Taylor Hobson Tripletレンズ発売 Cookeレンズ第1号


 

1905 ゴルフボールのディンプルを発明

1914 シャックルトンの船の遭難

   冒険家のアーネスト・シャックルトンが南極で遭難した際にその模様を、
   乗船していた写真家のフランク・ハーレイが撮影を行った。
   撮影資料はすべてCookeレンズで撮影している。
   

1919 第一次世界大戦 偵察用カメラのレンズ開発

   20世紀初頭 KodacカメラでCookeレンズが使用されていた。
   メアリー女王 Cooke社を視察した。

1924年 Cooke Series O f/2.0 OPIC lens 発売

明るいレンズのニーズに応える為開発及び発売された。スチール用レンズ
     EasternKodacCompanyなどが販売を手掛ける。

1920年代 映画界において 無音撮影から音声付撮影で撮影されるようになった。

     当時照明としてカーボン・アークライトが使用されていた。
     カーボン・アークライトは、明るいのが特徴であったが騒音が大きく煙も出るため、
     特に音声付撮影において向かなかった。
     しかし当時それに代わる明るい照明がなかった為、代わりに明るいレンズのニーズが高まった。

1930年 Cooke Speed Panchroの発売

Cooke Series Oをリパッケージしてシネマ用に開発したレンズ。

1931年 Bell & Howell 経営に参加

テクニカラーについて

    3板式カムコーダーと似ている。
    偏光プリズムにて分光し、それぞれRGBに対応したフィルムで感光させる。
    その際レンズの後ろに、プリズム等を置く必要があった為に、バックフォーカスを長くする必要があった。
    そして、開発されたのが”Inverse telephoto”タイプのレンズであった。
    仕組みは、望遠レンズを逆にしたようなレンズで、前玉凹レンズ-後玉凸レンズの構成になる。
    今でも引き継がれるレンズの仕組みとなっている。

1931年 Cooke Telecentric lenses for Technicolor発売

1932年 Cooke Varo 40-120mm “Zoom” Lens発売

世界で初めての量産ズームレンズが発売。
    

1940年代 ベルハウエルカメラの標準レンズとなる。

1946年 ランク社経営に参加

1965年 スピードパンクロ製造中止 ズームレンズ製造へ移行。

     CookeとAngenueでズームレンズのシェアを二分する。

1998年 レス・ゼラン氏 Cookeレンズ部門を買収

     今の体制に移行。 

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