RED RAVEN 触ってみた

SPECおさらい

RED RAVEN はDragonセンサーが搭載されている。
Mysterium-XセンサーからDragonセンサーに更新された際、
ダイナミックレンジが14+stopから16.5+stopとなった、
EFマウント専用の4.5Kシネマカメラだ。
世代的には、第3世代といってもいいかもしれない。

(この記事では、RED ONE → RED EPIC → RED DRAGON → RED WEAPON → RED WEAPON2018
としている。詳細はこちらを確認してもらいたい。)

REVENモデルは、プロ向けではあるが、わりと個人ユーザー向けな面があるため、
レンタル市場ではメジャーではない。
あまりじっくり触ることはなかった。そのため、今回の記事で使用感などを
ご紹介できればと思う。
(2018/9/5改訂)

RED RAVEN SPEC

SENSOR
RED DRAGON®
9.9 MEGAPIXEL
CMOS SENSOR
PIXEL ARRAY
4608 (H) X 2160 (V)
APPLE PRORES CODECS
AVID DnX XX CODECS
MAX FRAME RATES
120 FPS AT 4.5K FULL FORMAT
(4608 X 2160) AND 15:1 REDCODE

120 FPS AT 4K FULL FORMAT
(4096 X 2160) AND 13:1 REDCODE

240 FPS AT 2K FULL FORMAT
(2048 X 1080) AND 8:1 REDCODE
DYNAMIC RANGE
16.5+ STOPS OF DYNAMIC RANGE
WEIGHT
3.5 LBS/1.59kg
(BRAIN® WITH INTEGRATED MEDIA
BAY AND CANON LENS MOUNT)
REMOTE CONTROL
INTEGRATED RED COMMAND PROTOCOL (R.C.P.) WIFI ANTENNA
SPECは公式ページから抜粋。

外観

まずは外観から見ていきたいと思います。

  • 全体はEPICと比較すると面取りされていて、少し柔らかさを感じる。
    更にEFレンズつけて本体をみてみると、大きさがさほど目立たないのがわかる。
  • 収録用のメディア(左側RED RAVENの表記部分)は
    MiniMagと呼称されていて、DSMC世代から大分コンパクト化された。
    ここモジュール化されていて取り外すことが可能。
  • 上部とサイドにモニターを接続することによってダブルモニターにもできる。
    ただしダブルーモニターセッティングにおいて、
    デフォルト状態ではサイド側のモニターでカメラのコントロールはできなかったので注意してもらいたい。
  • 背面は、Vlock仕様のI/Oモジュールがセットされている。
    公式ページでは、このあたりはデフォルトキットとして販売されているようだ。

    • 本体の右側(REDの表記部分)は、オプションのサイドハンドルが取り付けできる。
      電子端子があるのでサイドハンドルについているファンクションで簡単な操作ができるようになる。
    • 写真では、表示されていなが、i/oモジュール側の本体上部にD-tap端子が装備されている。
      これは外部取り付け機材の電源用だが、
      バッテリーを取り換える際にいちいち抜き差しする必要がないので便利だ。
    • 本体上部をみるとモニター用端子が用意されている。
      本体に端子があるため基本ここにモニターを付けるしかない。オプションによっては変更できるので後程紹介する。
      同様に本体の左側にもモニター用端子が用意されていて、用途によって場所を選択できるし。

I/O

I/Oは写真のとおり、「ステレオマイク入力Φ3.5」「ヘッドフォン出力Φ3.5」
「USB」「SYNC」「CTRL」「HDMI」「SDI」「DC-IN」
別途REDVOLT EXPANDERを使用することによりXLRポート、追加SDIポート等を拡張できる。

  • AUDIO収録
    通常のカメラでは、可変収録時(HS,timlapse等)には音声が収録されない仕様となっている。
    DSMC2 FW v6.4以降より、音声ファイルを分割することによって同時収録が可能になった。
  • USB端子
    これは電源専用として装備されている。USB2.0 TypeA端子で5V-1.5Aまでの出力に対応する。
  • SYNCポート
    タイムコード入力、同期信号入力、RECトリガー入力、汎用入力に対応したポート
  • CTRLポート
    RS232C入出力、汎用出力に対応
  • HDMI出力
    HDMI1.2仕様の出力ポートHDまでの出力に対応。エンベデッド信号は2Ch音声のみ。プログレッシブのみ。
  • SDI出力
    3G-SDI対応のポート。HD-SDI出力に対応。エンベデット信号は2Ch音声出力
    Clock及びエッジタイムコード、タリーフラグ、クリップ情報(SMPTE RP-188 VITC2 HANC メタデータとして)


操作UI

操作画面は、タッチ画面になっており基本デザインなどもDSMCから引き継がれている。
DSMCと違うのは、ファイルのサムネイルがきちんと表示されるようになったこと。
それ以外は、REDユーザーであれば違和感なく使用できる。



オプション

※2018/9/5追記

DSMC2 SIDE HANDLE

本体側面右側に取り付けることができるハンドル。

  1. フォーカスコントロールホイール
  2. アイリスコントロールホイール
  3. メニュー用 ホイール&Dパッド
  4. カスタムファンクションボタンx4

などが搭載されていて、ワンマンオペレーションには必須アイテムだ。

DSMC2 TACTICAL TOP PLATE

本体上部に取り付けられるケージ。
別途LEMO ADAPTER Bとモニターを使用することにより、
モニターを自由な位置に取り付けでき、1/4inネジ穴を使ってその他の
外部機材なども取り付けできるようになる。

DSMC2 LEMO ADAPTER A/B

モニター拡張用モジュール。
モニターの接続を接点方式からケーブル方式に変更できる。
別途、TACTICAL TOP PLATEと併用することによって、
モニターの取り付け位置を拡張できる。

その他

おまけ。実際の撮影フィーリングなどは、またの機会にご説明したいと思います。



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