Blackmagic RAWって何?
9/14 にオランダのアムステルダムで開催されているIBCにて
BlackmagicDesignはBlackMagicRAWフォーマットを発表した。
まだ、ベータ版ではあるが、よくよく内容をみてみると完成された印象をうける。
実データも公開されているようなので、そのあたりも確認しながら
BlackMagicRAWがどういったものなのかを見ていきたいと思います。
画期的でモダンな新しいコーデック。
だと語る。
BlackMagicRAWの特徴。
- 軽量・軽負荷フォーマット
- 用途に合わせた画質の変更
- 高度なモザイク処理
- 新生代(第4世代)カラーサイエンス
- 多機能メタデータ
- 無償SDKの公開
としている。
詳細は上記の公式サイトから、みていただければと思うのですが、
要は、
超軽量・低負荷なのに高品質で扱い易いこと
をアピールしている。
一部のモザイク処理をカメラで行っているとのことなので、
RAWをそのまま扱うのではなく圧縮していることがうかがえる。
ただしRAWデータ深度は、そのまま活用としているので12bitで収録できると思われる。
同ページには、
収録データも公開されているので興味のある方は見てもらえたらと思うが、
下記には、その画像を紹介していきいと思う。
ソフトウェアは、BlackmagicRAWに対応している、DavinciResolve15.1を使用している。
BlackMagic-setting-CameraRaw
感想
log状態を見た感じでは、少しコントラストが高いように感じる。
(レンズの特性もあるのでなんとも言えないが)
撮影時の、グレーレベルがどれくらいだったのかは判別できないが、
黒は黒に白は白に、わりと近い印象だ。
一方、中間色である肌の質感は、logからカラー適用後を見てみると印象は大きく違っている。
これは、中間色の表現範囲が、ハイ、ローよりも割と大きめにとられているからではないだろうか。
中間色の表現の幅が広がりそうな印象を受ける。
BlackMagicの公式HPでは、
スキントーンを極めて正確に再現し
とあるように力を入れていることがうかがえる。
BlackmagicRAWに対応しているソフトウェアは、まだ純正のDavinciResolveのみであるが、
無料で公開されているSDKもあるように、サードパーティ製のソフトも続々対応品ででてくるのではないだろうか。
ファイルは4KDCIであったが、MacBookPro(15inch2016)でもストレスなく再生できた。
ストリームが重なった時の挙動については、今後確認していきたい。
対応しているカメラが、URSA miniのみであるので、新型のPocketCinemaあたりでも使えるようになると
更に広がっていきそうだ。今後がたのしみなコーデックかなと思う。